現在の中高年は幕末という時代に、「当時の中高年がいかに、何もしなかったのか」を学ぶべきである

現在、放送されている「JIN」や昨年の大河ドラマ「龍馬伝」もそうであるが、幕末ドラマを観ると僕はいつも疑問に思うことがある。
それは、あの激動の時代、中高年の武士達、つまり志士の上司達は一体、何を考え、何をしていたのかということである。
あの時代に活躍した有名人達は、みんなあまりにも若いのである。
明治維新があった1867年にそれぞれが何歳だったのかを見てみよう。

名前 当時の年齢
勝海舟 44歳
西郷隆盛 39歳
大久保利通 37歳
木戸孝允 34歳
江藤新平 33歳
近藤勇 33歳
土方歳三 32歳
榎本武揚 31歳
坂本龍馬 31歳
後藤象二郎 29歳
高杉晋作 28歳
伊藤博文 26歳


幕府の全権を委ねられ、江戸城開場を決めた勝先生はさすがに40歳を超えているが、他はすべて20歳代~30歳代というのに今更驚く。
勿論、現在に比べると、平均寿命は短いというのはわかる。さらに、脱藩浪人として、ある意味、自由な立場で活躍した坂本龍馬が31歳というのはわからなくもないが、270年も続いた巨大組織である幕府の軍艦を率いて蝦夷地に逃走して、一時的にでも蝦夷島政府を宣言した榎本武揚も、龍馬と同じ歳の生まれ・1867年には、31歳なのである。これはいくら、榎本が優秀だったとしても、若すぎやしないか。
しかも付け加えて言えば、榎本はその父の代に、榎本家の株を購入したばかりの俄か幕臣なのである(勝海舟も同じようなものだ)。

一体、彼よりも年長の、そして、いわゆる三河以来の旗本・直参達は、何をしていたのだろうか。

さて、ひるがえって、現代について考えてみたいと思う。山野車輪さんの「若者奴隷時代」にも詳細が書かれているのであるが、現在の若者は、高齢者の生活を支えるためにまるで奴隷のように、身動きすら取れない状況で働かされているではないか。勿論、若者達が現状を満足し、幸せならばそれはそれでいいのかもしれないが、けっしてそんなことはない。就職難、ワーキングプア、ニートなど、様々な問題が彼らの世代を直撃しているではないか。
おそらく、若者達はチャンスを与えられれば、それなりに活躍できる能力があるのであろうが、その上の世代(僕も含めて)が大量に現役として存在しているがゆえに、くすぶらざるを得ないのである。
僕ら中高年は、今こそ若者に対して、「近頃の若者はダメだ、試練を乗り越えて、頑張れ!!」などと無責任なことを言うのではなく、上手に若者にチャンスを与えつつ、少しづつ身を引くべきなのではないだろうか。
組織に居座って、若者の邪魔をしながら、搾取している場合ではないのである。
不安の時代、激動の時代だからこそ、むしろ、そうすべきなのだ。

その意味で、幕末という時代に学ぶべきなのは、当時の志士と同年代の若者ではなく、むしろ、僕ら中高年なのではないかと思う。
それは、何をすべきかを学ぶのではなく、いかに出しゃばらずに、そして、いかに何もしなかったのかを学ぶべきなのである。

まさむね

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