赤ちゃんが泣いて物を破壊するという想像力に関して

タイガー&バニー」の第9話「Spare the rod and spoil the child. (かわいい子には旅をさせよ)」に、一旦泣き出すと、その部屋にある物がどんどん壊れていくというやっかいな超能力を持つ赤ちゃんが登場するのを見て、なんとなくどこかで観たことがあるような気がして、いろいろと思い出してみた。
そういえば、僕が子供の頃に観たアニメの多くにそういった種類の赤ちゃん(幼児)が登場していたっけ。ある子は泣いて、そして、ある子は超能力や魔法で、世界を破壊し、周りの大人を困らせる。まさしく、「泣く子と◎◎にはかなわない」というやつである。
以下、Wikiからの引用。

①サイボーグ009の001(イワン・ウイスキーという名前のロシア人の赤ちゃん)
...ほぼ的中する良からぬ予知夢を見た際は、激しい夜泣きとともに、ポルターガイストを引き起こす。

②オバケのQ太郎の弟のO二郎
...「ボム!」または「パァ!」と叫ぶことで目の前のあらゆる物を爆発させる特技の持ち主


左から001、O二郎、チビ丸、子泣き爺、坊

③花のピュンピュン丸の弟のチビ丸
...「ビエー」という擬声語付きの泣き声であらゆるものを破壊する

④ゲゲゲの鬼太郎に出てくる子泣き爺(と同類の妖怪)
...これが泣くと地震が起こるともいう

⑤千と千尋の神隠しの湯婆婆の子供の坊
...癇癪を起こすと暴れ泣き喚き、その威力は部屋を破壊するほどである。

ご存知の通り、原作者は①石の森章太郎、②藤子不二雄、③つのだじろう、④水木しげる、⑤宮崎駿というそうそうたる戦後日本のマンガ、アニメ史を彩った人々である。

もしかしたら、こういった一連の想像力は日本民族特有なものなのだろうか。
それとも海外にもそういった赤ちゃんの号泣が、世界を破壊するというおとぎ話は多いのだろうか。
例えば、あのビートルズにも「Cry Baby Cry」という歌があるしね。

泣け 赤子よ 泣け 母親にため息をつかせるんだ
Cry baby cry,Make your mother sigh

勿論、残念ながら、その起源に関してここで明確に出来ることは出来ないが、どうしても思い出さざるを得ないのが、「古事記」におけるスサノウの号泣である。手元にある「古事記物語」(社会思想社)から、その箇所を引用してみよう。

(スサノウは)はげしく泣きに泣いてやみませんでした。その泣き方のようすと申しますと、青々と繁った山を全く枯死した山にするまでに、はげしく泣き続けて水をからしてしまい、水をゆたかにたたえた川や海が全部乾上ってしまうまでに、はげしく泣き続けて水をほしてしまうというありさまでした。

う~ん、古代人の想像力と現代の漫画家、アニメ作家とはどこか通底しているにちがない。

まさむね

この作品以外のアニメ評論は、コチラからご覧下さい。

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